Blogブログ

花の豆知識やテクニック、作品、アトリエの日々をお届けします。

大地農園のプリザーブドフラワー「Preserving(プリザービング)」とは|特徴と取り組み、ブランドの違い

この記事でわかること

結論:大地農園は、日本で初めてプリザーブドフラワーを自社開発した兵庫県のメーカー。やさしい色合いが好きな方や、初心者の方におすすめです。

  • 大地農園とはどんな会社か
  • プリザーブドフラワー「Preserving」の特徴と、バラの使い方のポイント
  • 3つのブランドの違い(大地農園・フロールエバー・アモローサ)
  • 環境への取り組み
  • よくある質問

みずみずしさと美しい発色が人気のプリザーブドフラワー。プリザーブドフラワーの「プリザーブド」とは「保存された」という意味です。プリザーブドフラワーは、専用の薬品を使って、植物を鮮やかな状態で長く保てるように加工した花材の総称です。

バラやカーネーションのほかにも、アジサイやマム(菊)、かすみ草などの小花、ペッパーベリーなどの実もの、バラの葉やヒムロスギなどのグリーン、モス(苔)まで。これら全部がプリザーブドフラワーなんです。

プリザーブドフラワーは、ファッションと同じように、トレンドに合わせて新しい商品がシーズンごとに発表されます。作っているメーカーはいくつもあり、ブランドごとに特色があります。

この記事では、プリザーブドフラワーの日本の老舗ブランド、大地農園の「Preserving(プリザービング)」の特徴や取り組みをご紹介します。大地農園のお花の魅力が伝わったら嬉しいです。

大地農園とは?自然素材にこだわるプリザーブドフラワーのメーカー

大地農園は、日本で初めてプリザーブドフラワーの自社開発に成功した、兵庫県の会社です。仕入れから、プリザーブドフラワーへの加工、検品、梱包、出荷までを自社で一貫して行い、プリザーブドフラワーを愛する人たちに商品を届け続けています。

材料は、バラの一大産地のケニアやコロンビアをはじめ、日本を含む世界約30カ国、約100社と直接取引をして仕入れ、兵庫県丹波市でプリザーブドフラワーに加工しています。プリザーブドフラワーとドライフラワーをあわせて、2000種類以上の商品があるんですよ。

国内シェアは50パーセント以上。海外にも展開していて、15カ国以上に輸出しています。「EARTH MATTERS(アースマターズ)」は、大地農園の企業ブランドの名前。カタログのタイトルにもなっています。

公式URL
ホームページhttps://www.ohchi-n.co.jp/
Instagram@ohchi_official
YouTube大地農園のチャンネル

大地農園のプリザーブドフラワー「Preserving(プリザービング)」の特徴

プリザーブドフラワーの主流のバラは、10種類以上の種類とサイズをそろえています。スタンダードローズから、カップ咲きのオールドローズ、平咲きのフレンチマリアンヌ、中輪、小輪、つぼみまで。小さなアレンジにも使いやすいスプレータイプなど、デザインの幅を広げてくれる商品が多いのが特徴です。

代表的なプリザーブドローズの「ローズ・いずみ」は、36色ものカラーを展開しています。日本のブランドらしく、落ち着いた発色や繊細なニュアンスカラーなど、日本人に好まれるやさしい色合いが多いんです。花びらは全体的に丸みを帯びていて、ブランドの中でも愛らしい姿と評判です。公式サイトでも「繊細な色を表現し、グラデーションカラーのアイテムも取り揃えている」と紹介されています。

バラ以外にも、ジニアやアジサイなど、たくさんのプリザーブドフラワーを加工しています。特に菊(マム)は、種類も色も際立っていて、日本のブランドとしての大地農園らしさを感じます。

プリザーブドフラワーに欠かせないグリーンの種類も豊富で、クリスマスに欠かせない杉などの季節ものも扱っています。プリザーブドフラワーと相性のよいドライフラワーは、プリザーブドフラワー以上に種類があり、天然素材をトータルにそろえるブランドです。

プリザーブドフラワーデザイナー 小野梨花
コメント

ニュアンスカラーや、やさしい色合いがお好きな方におすすめのブランドです。アジサイはニュアンスカラーが得意で、カーネーションはグラデーションがとってもきれい。透明感があって美しくて、日本人好みだと思います。アトリエでも、大地農園さんのやさしい色合いにはファンが多いんですよ。

大地農園のバラの使い方のポイント

大地農園さんのバラは、フロールエバーに比べると花びらが丸い感じで、全体的に丸みを帯びているのが印象的です。

ガクが下を向いているものが多いので、補強を

大地農園さんのバラは、ガクが下を向いているものが多いんです。そのまま使う場合にも、ワイヤーで補強してあげるのが、大地農園さんのバラの使い方のポイントです。バラのワイヤリングは、クロスメソッドでご紹介しています。

季節の小花やグリーン、初心者の方にはアソートボックスも

小花やグリーンは、季節によって新しいものを出してくれるので、とてもわくわくします!ガーベラやラン、マムも豊富です。

いろいろな花材が少しずつ入ったアソートボックスも充実しているので、はじめてプリザーブドフラワーを作る方にもおすすめのブランドです。

大地農園でよく使われるお花

プリザーブドフラワーのメインに使われることが多いのは、バラ、カーネーション、アジサイです。それぞれの魅力は、こちらの記事でご紹介しています。

プリザーブドフラワーのブランドごとの違い|大地農園・フロールエバー・アモローサ

同じプリザーブドフラワーでも、ブランドによって咲き方や質感、色合いが違います。花材店でよく見かける3つのブランドを比べてみました。

大地農園フロールエバーアモローサ
生産地日本(兵庫県)で加工コロンビアの自社農園・自社工場エクアドルの標高2,800mの専用農園
色落ち着いた発色、繊細なニュアンスカラー鮮やかな発色、海外ならではの色深い色合い。一輪の中に色の濃淡がある
花の特徴丸みのある、愛らしい花びら生花のようにやわらかく、しなやかベルベットのような光沢、肉厚で巻きの美しい大輪
得意な花材アジサイ、マム、ガーベラ、ラン、季節の小花やグリーン、ドライフラワーまで幅広い。アソートボックスも充実スプレーローズの色が豊富。カーネーション、ランも大輪のバラ

くわしくは、フロールエバーとアモローサの記事をご覧ください。ヴェルディッシモやプリマヴェーラなど、ほかのブランドも含めた7つのバラの違いは、プリザーブドフラワーのバラの記事で比べています。

大地農園の4つの特徴

特徴1 世界とのつながり

大地農園は、世界約30カ国の農場や商社と直接取引をしています。仕入れ先とはお互いの立場を尊重し、発展途上国との取引でも、適正な価格で材料を買う「フェアトレード」を続けています。数十年以上取引を続けている仕入れ先も多く、定期的に現地へ足を運んでいるそうです。

「GAP」「MPS」「レインフォレスト・アライアンス」といった、世界的な基準の認証を受けた、環境にやさしい農場の花を積極的に仕入れています。2015年からはオランダの国際花見本市(IFTF)にも出展し、2017〜2019年には韓国・ソウルで単独の展示会も開いています。

特徴2 持続可能な社会への取り組み

兵庫県丹波市の工場で加工するときに出た廃液は、独自の排水処理施設で、法令の規制値よりはるかに低くなるまできれいにしています。

水と空気廃液は独自の排水処理施設で浄化。加工中に出るにおいも、処理設備できれいな空気にして自然に還す
ごみを減らす植物のごみは堆肥にして、自社の栽培で土の改良などに再利用。使用済みの廃液もリサイクル
温暖化ガスを減らすバラのプラスチックトレイをお客様から送り返してもらい再利用。配送の緩衝材に廃段ボール
休耕田と災害地の支援荒れた土地や休耕田、水害の被災地を耕して、アジサイや葉ものを栽培。花の時期には美しい景色に
働きやすい職場男女ともに役員・管理職に。2025年には、若者の採用・育成に積極的な「ユースエール企業」に認定

使い終わったバラのトレイやアジサイのパックを送ると、リサイクルに協力できるんです。花材を使う側も、一緒に環境を守れるのは嬉しい取り組みですね。

特徴3 自然素材に精通したものづくり

大地農園は、山シダの晒し加工から創業しました。プリザーブドフラワーの開発に成功する前から、いろいろな植物を加工するノウハウを持っていたんです。

その経験と技術を生かして、バラだけでなく、菊(マム)や百合(リリー)、アジサイなど、多彩なプリザーブドフラワーを加工しています。ユーカリやシダ、杉などのグリーンも加工し、植物の形を引き立てる白い素材や、繊細でやさしい色合いのものもたくさんそろえています。

バラなどの花は、いちばん美しい瞬間まで開かせてから摘み取り、自社で開発したプリザーブド加工をしています。加工を終えた花は、検品の基準に合ったものだけが、地元の協力会社など100件以上と一緒に、人の手で一つひとつ製品になります。

実際に仕入れ先や栽培地に足を運び、農家さんと信頼関係を築いているそうです。使われなくなった土地や休耕田を耕して、アジサイやグリーンを自社で栽培もしています。

特徴4 豊富な商品とカタログ

2000種類以上の商品があり、毎年300〜400種類ほどの新製品を発売しています。午前中までの注文は、当日に出荷しているそうです。通年用の総合カタログと秋冬用のカタログを毎年発行していて、公式サイトのWEBカタログでも見ることができます。

毎年2回、自社の展示会を開いて、新商品の発表や、商品の使い方・アレンジの提案をしています。本社のショールームでも、いつでも商品を見ることができます。

公式サイトの「商品の使い方 アレンジテクニック」では、図解や動画で、商品の使い方やアレンジのテクニックがくわしく紹介されています。ぜひ参考にしてくださいね。

大地農園のプリザーブドフラワーについてよくある質問

Q. 大地農園は、どこの会社ですか?

A. 兵庫県の会社です。日本で初めてプリザーブドフラワーの自社開発に成功し、丹波市のプリザーブドフラワー専用の工場で加工しています。

Q. Preserving(プリザービング)と EARTH MATTERS(アースマターズ)とは?

A. 「Preserving(プリザービング)」は、大地農園のプリザーブドフラワーのブランド名で、商品の箱にもこの名前が書かれています。「EARTH MATTERS(アースマターズ)」は、大地農園の企業ブランドの名前で、カタログのタイトルにもなっています。

Q. 大地農園のプリザーブドフラワーは、どんな色が多いですか?

A. 落ち着いた発色や、繊細なニュアンスカラーなど、日本人に好まれるやさしい色合いが多いです。代表的なバラ「ローズ・いずみ」は36色あります。

Q. 大地農園のプリザーブドフラワーは、初心者にもおすすめですか?

A. はい。いろいろな花材が少しずつ入ったアソートボックスが充実しているので、はじめての方にもおすすめです。バラはガクが下を向いているものが多いので、そのまま使うときもワイヤーで補強してあげてくださいね。

Q. 大地農園の商品を見るには?

A. 公式サイトのWEBカタログで、商品を見ることができます。商品の使い方やアレンジのテクニックも、公式サイトで紹介されています。

Q. 大地農園の花材で、アレンジメントを作ってもらえますか?

A. フェアリールでは、プリザーブドフラワーのアレンジメントをオーダーでお作りしています。大地農園の花材を使ったアレンジメントも、ご相談ください。

贈りもののアレンジメントはオーダーギフトのページ、アトリエで一緒に作るレッスンはオーダーレッスンのページをご覧ください。

フェアリールのご案内

関連記事