アモローサ(AMOROSA)とは|プリザーブドフラワーの女王の魅力と歴史・種類・買える場所
この記事でわかること
結論:アモローサ(AMOROSA)は「プリザーブドフラワーの女王」と呼ばれる高級ブランドです。南米エクアドルの標高2,800mの専用農園で育ち、厳しい基準をクリアしたバラだけが名乗れます。ベルベットのような光沢、肉厚の花びら、美しい巻きの大輪が特長です。花材はプロ向けで、一般の方は完成品ブランド「アモローサモデルノ」や、アモローサを使う作家へのオーダーで手に入れられます。
- アモローサとはどんなブランドか
- 前身のグランロッサからの歴史
- アモローサのバラが美しい5つの理由
- アモローサのバラの種類(ラインナップ)
- アモローサはどこで買える?アモローサモデルノとは
- 高級プリザーブドフラワーを選ぶポイント
- よくある質問
色とりどりの鮮やかな発色と、まるで生花のようなみずみずしさが人気のプリザーブドフラワー。百貨店やネットショップでも、よく見かけるようになりました。
プリザーブドフラワーには、バラのほかにもカーネーションやガーベラ、アジサイ、かすみ草、ユーカリなどのグリーンまで、たくさんの種類があります。そして、それを作るブランドにも、それぞれ特色があります。
この記事では、プリザーブドフラワーの高級ブランドのひとつ、アモローサ(AMOROSA)の特徴と歴史、バラの種類、どこで手に入るのかまで、百貨店の常駐デザイナーとして多くのバラに触れてきた作り手の目線でご紹介します。「プリザーブドフラワーの女王」と呼ばれるアモローサの魅力が伝わればうれしいです。

アモローサ(AMOROSA)とは|プリザーブドフラワーの女王
アモローサは、「プリザーブドフラワーの女王」と呼ばれる、プリザーブドローズの高級ブランドです。名前は、スペイン語で「愛」にちなんでいます。
南米エクアドルの高地にある専用農園で育てられたバラの中から、厳しい基準で選び抜かれたものだけがプリザーブドフラワーに加工され、「アモローサ」の名で呼ばれます。日本では、株式会社アペル(大阪府吹田市)が日本総代理店を務めています。
肉厚な花びらをもつ大輪のアモローサのバラに、魅了されるデザイナーはたくさんいます。わたしもそのひとりです。
アモローサの歴史|前身は「グランロッサ」
アモローサの前身は、「グランロッサ」というブランドです。グランロッサとは「大輪のバラ」という意味。その名のとおり、息をのむほど大きなバラが印象的なブランドでした。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 2004年 | グランロッサのバラが日本でデビュー。専用のカラーコットンでプリザーブドフラワーを開花させる方法を発表し、業界に衝撃を与える |
| 2006年 | 株式会社アペルが日本総代理店として設立。ブランド名を「アモローサ」に変更 |
| 現在 | グランロッサの技術と理念を受け継ぎ、プリザーブドフラワーの女王として発展を続けている |
大輪のバラをさらに開かせて、大きく華やかに見せる技術。カラーコットンでの開花は、丈夫なガクと肉厚な花びらをあわせもつグランロッサだからこそできたものでした。
アモローサのバラが美しい5つの理由
1. 「永遠の春」エクアドルの標高2,800mで育つ
アモローサのバラは、南米エクアドルのアンデス山麓、赤道直下の標高2,800mにある専用農園で育てられています。エクアドルは「永遠の春」とも呼ばれる、一年中春のような気候の国。一年を通して豊かな日差しを受け、日照時間も安定しているので、季節を問わず品質のそろったバラが育ちます。
2. 昼と夜の寒暖差が、茎と花を強くする
赤道直下でも標高が高いため、昼は暖かく、夜は一桁台の気温まで冷え込みます。この大きな寒暖差が、バラの茎を強くし、大きく質の高い花を育てます。
3. アンデスの乾いた風と、雪解け水
アンデス山脈から吹き下ろす乾いた風が農園を乾燥させるので、病気の少ない健康なバラが育ち、自然な農法が可能になります。そして、5,000m級の山々の雪解け水が、バラを育てる源になっています。
4. 長い年月をかけて見つけた希少品種
アモローサのバラは、グランロッサの時代から長い年月をかけて研究し、選び抜いてきた希少品種です。生花の段階で、すでにベルベットのような手ざわりと力強い光沢、厚い花びら、美しい巻きをもっています。
5. 厳しい選定基準をクリアしたものだけ
農園で育ったバラのすべてが、アモローサになるわけではありません。生花の段階で選ばれたものだけがプリザーブドフラワーに加工され、さらに色、形、中心の巻き、シミ、透けなどの細かい基準をクリアした、ごく一部のバラだけが「アモローサ」の名を許されます。
アモローサのバラの特徴
- ベルベットのような光沢:特に濃い色の花は、光の当たる角度で輝き方が変わります。
- 肉厚で丈夫な花びら:しっかりした手ざわりで、やぶれにくく、弾力があります。
- 花びらが多く、巻きが美しい:大輪でも中心の巻きが崩れず、整った姿を保ちます。
- 深い色合い:一輪の中に色の濃淡があり、存在感のある表情になります。


わたしがアモローサを「女王」だと感じるのは、大きな花なのに巻きが美しく、一輪の中に色の濃淡があるところ。特に好きなのは、青いバラと深紅のバラです。

アモローサのバラの種類(ラインナップ)
アモローサでは、大輪の「モダンローズ」、花びらの巻きが多くクラシカルな「オールドローズ」、天然ダイヤモンド入りのラメで彩った「ダイヤモンドローズ」などを展開しています。色の数は、少ないもので2色、多いものでは20色以上です。
| 名前 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| ティエラ(TIERRA) | 大輪 | アモローサの代表作。肉厚でやぶれにくい花びらと、光沢のあるベルベットタッチ。2色が混ざるバイカラーもある |
| ティエラ トレス/ウノ | 大輪 | ティエラの3輪パック(トレス)と、1輪(ウノ) |
| リンダ(LINDA) | 特大輪 | ティエラを現地で1枚ずつ開かせた、直径約9〜10cmのアモローサ最大級のバラ。名前はスペイン語で「美しい」 |
| ルーナ(LUNA)/ルーナ トレス | 大輪 | ティエラより1cmほど小さめで、花丈も低め。より気軽に使える大輪 |
| ナタリア(NATALIA) | 中輪 | アモローサの魅力をそのままに、アレンジしやすい中輪サイズ |
| アルコイリス(ARCO IRIS) | メリア | 2色の大輪ローズの花びらで仕立てたメリアローズ |
| カブキレイ(KABUKI REY) | オールドローズ | ロゼット咲きのクラシカルな姿。つぼみ・半開き・開花で表情が変わる希少品種 |
| カルメン(CARMEN) | オールドローズ | フリルのように波打つ花びらが華やか |
| イヴ(YVES) | オールドローズ | コロンとした形。開かせるとシャクヤク咲きのような豪華な姿に |
| クララ(CLARA) | オールドローズ | 低めの花丈で大きく開く、使いやすいコンパクトサイズ |
| ダイヤモンドローズ | 大輪 | 天然ダイヤモンド入りのラメを花びらにあしらったバラ。正規品を証明するギャランティーカードつき |
香りをプラスする「フレグランスオイル」
アモローサには、バラが花開く香りを再現したフレグランスオイルもあります。プリザーブドフラワーのバラに、香りを添えることができます。
- Modern:朝のバラ園をイメージした、清楚でさわやかな香り
- Classic:切りたてのバラを思わせる、甘く華やかな香り
- Clear:ブルーローズをイメージした、すっきり澄んだ香り
オイルはシミになることがあるので、バラの側面や根元など、目立たないところに使ってくださいね。
アモローサはどこで買える?アモローサモデルノとは
アモローサは、プロのフラワーデザイナー向けの花材ブランドです。花材だけを一般の方に販売することは、行っていません。アモローサのバラを手に入れる方法は、主に次の2つです。
1. 完成品ブランド「アモローサモデルノ」で買う
アモローサモデルノ(AMOROSA MODERNO)は、アモローサのバラを使った完成品のギフトブランドです。日本総代理店の株式会社アペルが運営していて、バラの栽培からプリザーブドローズの生産、デザイン、販売までを一貫して手がけています。主な販売窓口は公式オンラインストアで、住所を知らなくてもLINEやメールで贈れるeギフトにも対応しています。
2. アモローサを扱うフラワーデザイナーにオーダーする
アモローサの花材を扱うフラワーデザイナーや教室に、オーダーでアレンジメントやブーケを作ってもらう方法です。色や大きさ、贈る方のイメージに合わせて、世界にひとつの形に仕立ててもらえます。
| アモローサモデルノ | 作り手へのオーダー | |
|---|---|---|
| デザイン | 決まったデザインから選ぶ | 贈る方や用途に合わせて一から |
| 買い方 | 公式オンラインストア | 作り手に相談して注文 |
| お届けまで | 在庫があれば早い | 打ち合わせと制作の時間がかかる |
| 向いている方 | ブランドの完成品を手軽に贈りたい方 | 色や花材、想いを込めて特別な一点を贈りたい方 |
高級プリザーブドフラワーを選ぶポイント
アモローサに限らず、上質なプリザーブドフラワーを選ぶときは、次のところを見てみてください。
- 花びらの厚みと弾力:厚くて弾力のある花びらは、やぶれにくく、形が長く保たれます。
- 光沢と色の深さ:上質なバラは、ベルベットのような光沢と、澄んだ深い色をしています。
- 中心の巻き:花の中心がきれいに巻いているか。巻きの美しさは、バラの格を左右します。
- シミや透けがないか:花びらに色ムラやシミ、透けがないものを選びましょう。
- 花材の鮮度:プリザーブドフラワーにも鮮度があります。時間がたった花は、花びらが乾いて割れやすくなり、色もくすみます。
オーダーなら、作り手が一輪ずつ花びらの状態と色を確かめて花材を選びます。ブランドの名前だけでなく、その一輪の状態まで見て選んでもらえるのが、オーダーのよさです。
アモローサのバラで、特別な贈りものを
大輪で存在感のあるアモローサのバラは、一輪でも主役になります。記念日の贈りもの、長寿のお祝い、ウェディングブーケなど、特別な日の花にぴったりです。
フェアリールでも、アモローサのバラを使ったオリジナル作品をお作りしてきました。


アモローサのような大輪のバラを使ったアレンジメントやブーケも、オーダーでお作りしています。「青いバラで」「深紅のバラを主役に」など、お好きな色やイメージをお聞かせください。ウェディングブーケのご相談はウェディングのページでご案内しています。
プリザーブドフラワーを長くきれいに楽しむために
プリザーブドフラワーは水やりがいらず、花粉もないので、アレルギーの心配もありません。ただ、高温多湿や直射日光の当たる場所では、花びらがひび割れたり、色があせたりします。
ケースに入れたり、乾燥剤をそばに置いたりすると、きれいな状態が長く続きます。くわしい飾り方とお手入れは、プリザーブドフラワーについてでまとめています。
アモローサのバラが育つ国、エクアドル
エクアドルは、南米の赤道直下にある国です。面積は約25.6万平方キロメートルで、本州と九州を合わせたくらいの広さ。首都はキト、公用語はスペイン語です。
1978年には、首都キトの旧市街とガラパゴス諸島が、世界ではじめてユネスコの世界遺産に登録されました。2008年には、世界ではじめて「自然の権利」を憲法で認めた国でもあります。豊かな自然を大切にする国で、アモローサのバラは育まれているのです。
よくある質問
Q. アモローサとは何ですか?
「プリザーブドフラワーの女王」と呼ばれる、プリザーブドローズの高級ブランドです。南米エクアドルの専用農園で育ち、厳しい基準をクリアしたバラだけがアモローサを名乗れます。
Q. アモローサのバラは、なぜ高いのですか?
標高2,800mの専用農園で育てた希少品種を、生花とプリザーブド加工後の2段階で厳しく選び抜いているためです。大輪で花びらが肉厚、丈夫で美しい巻きをもつバラは、ごく一部しかありません。
Q. アモローサの花材を、個人で買うことはできますか?
アモローサはプロ向けの花材ブランドで、花材だけを一般の方に販売することは行っていません。完成品はアモローサモデルノの公式オンラインストアで、自分好みのデザインは作り手へのオーダーで手に入れられます。
Q. アモローサモデルノとは何ですか?
アモローサのバラを使った、完成品のギフトブランドです。日本総代理店の株式会社アペルが運営していて、公式オンラインストアで購入できます。
Q. アモローサのプリザーブドフラワーは、何年もちますか?
飾る環境によって変わりますが、湿気や直射日光を避ければ数年きれいに楽しめます。ケースに入れて飾ると、より長持ちします。
Q. アモローサのような大輪のバラで、オーダーはできますか?
できます。フェアリールでも、大輪のバラを主役にしたアレンジメントやウェディングブーケをお作りしています。お好きな色や贈る方のイメージを教えてください。
参考:AMOROSA 公式サイト/外務省 エクアドル基礎データ
フェアリールのご案内
- プリザーブドフラワーが何年もつのか、長くきれいに飾るコツはプリザーブドフラワーについてでご紹介しています。
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- まずはご自宅で作るのを楽しんでみたい方は、YouTubeの動画レッスンからどうぞ。
