紫陽花(アジサイ)のプリザーブドフラワーの魅力|種類・色・花言葉と使い方
この記事でわかること
結論:紫陽花のプリザーブドフラワーは、主役にも、すき間を埋めるわき役にもなる万能な花材です。
- アジサイの豆知識(漢字の由来・毒・花言葉)
- プリザーブドあじさいの4つの特徴
- 種類の違い(ピラミッド・ゆめ・アナベル)
- 大地農園とフロールエバーの違い
- よくある質問
瑞々しさと鮮やかな発色が人気のプリザーブドフラワー。プリザーブドの花材は、お花、実もの、グリーンなど種類が豊富です。近年では、たくさんの種類の実ものや葉(リーフ)も、プリザーブド加工されて流通しています。
種類が豊富なプリザーブドフラワーですが、主役を飾るのはなんといってもお花です。バラやカーネーションに目がいきがちですが、勝るとも劣らない種類を誇るのが、プリザーブドフラワーのアジサイです。
アジサイといえば、小花がいくつも集まって、大きなボール状になった可憐なお花。その特徴を利用して、そのまま使ったり、小分けにしたり、花びらを1枚ずつに分けて使ったり。プリザーブドフラワーアレンジメントの幅を広げてくれる、すてきな花材のひとつです。
この記事では、プリザーブドフラワーのアジサイの魅力と基礎知識をご紹介します。オリジナルのデザインやアレンジのヒントにしていただけたら嬉しいです。
アジサイとは?
アジサイは、可憐な小花が集まった独特の形が美しい、日本を代表するお花の一つです。梅雨の季節、鮮やかな色合いが雨の中でも輝いて、雨の似合う花というイメージがありますよね。
アジサイは日本原産のお花で、18世紀ころに日本から海外にわたり、品種改良されて逆輸入されました。現在では2000種類以上の品種に増え、毎年新しい品種が誕生しています。
アジサイの花の色は、土の酸度(pH)によって変わります。酸性の土では青系の色、アルカリ性の土では赤系の色になります。

アジサイの特徴といえば、小さな小花が集まってボール状になった独特の形。実は、アジサイの可憐な花びらは花ではなく「ガク」と呼ばれる部分なんです。本当の花は、中心にある小さなつぼみのような部分です。
美しい見た目と多彩な色合いから、アジサイはフラワーギフトとしても、ガーデニングや鉢植えでも人気のお花です。
アジサイの豆知識|漢字の由来・シーボルト・毒・花言葉
アジサイはなぜ「紫陽花」と書くの?漢字の由来
先に「アジサイ」という呼び名があり、あとから「紫陽花」という漢字をあてたからです。
アジサイの語源には諸説ありますが、藍色が集まったものを意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものといわれています。「あづ」は小さいものが集まることを、「さい」は藍色の花や真藍(さあい)を表します。青い小花が集まって咲くことから、この名がつけられたとされています。
アジサイを世界に広めたのはシーボルト?
シーボルトといえば、江戸時代後期に日本に近代的な医学を伝えた人物として有名です。医学だけではなく、日本の珍しい植物を研究し、帰国後に「日本植物誌」を刊行しました。
この中で、当時ヨーロッパにはなかったアジサイを、彼が愛した日本人の妻の愛称「オタキさん」にちなんで「オタクサ」と名づけて紹介しました。そう、世界にアジサイを広めた人物の一人なんです。
愛する女性の名前を、日本から持ち帰ったアジサイにつけるなんて、ロマンチックなお話ですよね。
アジサイには毒がある?
アジサイは万葉集にも詠まれているほど、古くから人々に親しまれてきた植物です。ですが、葉を口にすると、嘔吐やめまいなどの症状を起こすといわれています。そのため毒がある植物といわれていますが、その毒性は今もはっきりとは解明されていません。
厚生労働省は「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ」で、食べるのを避けるよう呼びかけています。プリザーブドフラワーのアジサイも、小さなお子さんやペットの口に入らないところに飾ってくださいね。
紫陽花(アジサイ)の花言葉
アジサイの共通の花言葉は「移り気」です。花の色が時期によって変わることから、つけられたといわれています。ほかにも、小さな花が集まっている姿から「家族」や「団らん」という花言葉もあります。そのため、家族愛や友愛の象徴として、アジサイを贈る人が増えています。
アジサイは、色によっても花言葉が違います。
| 色 | 花言葉 |
|---|---|
| 青 | 辛抱強い愛情 |
| 白 | 寛容 |
| ピンク | 元気な女性 |
ですので、ピンクのアジサイを使ったアレンジを、母の日や敬老の日の贈りものに選ぶ方も多いんですよ。
プリザーブドフラワーのアジサイの4つの特徴
生花のアジサイは水揚げがむずかしいお花ですが、プリザーブドフラワーのアジサイは、お手入れがほとんどいりません。色彩の豊かさも、生花のアジサイに負けていません。メインにもサブにも使えて、プリザーブドフラワーに欠かすことができないお花の一つです。
| 1. 使い方 | 主役にもわき役にも。そのままでも、小分けにしても使える |
|---|---|
| 2. 色 | 生花にはない黒やチョコレート色まで、カラーが豊富 |
| 3. ワイヤリング | 小分けにしてワイヤーを足すと、アレンジの幅が広がる |
| 4. 種類 | ピラミッドアジサイ、ゆめアジサイ、アナベルアジサイなど |
特徴1 メインにもサブにも自由自在
ボールのような形が特徴的なプリザーブドフラワーのアジサイは、そのままの形でも充分に存在感があります。お花を小分けにしたり、花びらを1枚ずつバラバラにしたりして、アレンジに使うこともできます。葉っぱ(グリーン)の代わりに、花材のすき間を埋めるために使うこともできるんですよ。
アレンジの仕方によって、主役にもわき役にもなれるのがプリザーブドフラワーのアジサイ。そのままの形を生かしたり、リースやトピアリーに加工したりと自由自在です。
アジサイを使ったクリスマストピアリーは、動画でご紹介しています。この動画では、大地農園さんの「ピラミッドアジサイ」のグリーンを使っていますよ。
特徴2 豊富なカラーバリエーション

プリザーブドフラワーは、本来の色を一度脱色して、真っ白に漂白してから染められます。そのため、生花には存在しない黒やチョコレート色のアジサイもあるんです。おしゃれなグラデーションや、やわらかなパステルなど、イメージを広げてくれる色がたくさんあります。
近年は染色の技術が上がり、まるで本物と見間違うような色合いのものも作られています。毎年新しい色が発売されるので、ぜひいろいろなバリエーションを楽しんでくださいね。

プリザーブドフラワーのアジサイは、濃い色から淡い色まで豊富です。くすみカラーやニュアンスカラーは、おしゃれな雰囲気が出せます。2種類のアジサイを混ぜても可愛いですよ。
特徴3 ワイヤリングで広がるアレンジ
ふんわりボリューム感のあるプリザーブドフラワーのアジサイ。そのままアレンジしても楽しいですが、小さなサイズに分けても使えます。
ただ、小分けにすると茎が短くてやわらかいので、そのままではフォーム(オアシス)に固定しづらいんです。そこで、ワイヤーを使って補強するのがおすすめです。
プリザーブドフラワーの基本のワイヤリング「ツイスティングメソッド」を覚えれば、お好きなサイズにアジサイを加工できて、アレンジの幅が広がります。
特徴4 豊富な種類
生花のアジサイと同じように、プリザーブドフラワーのアジサイにも、たくさんの種類が流通しています。中には季節限定の種類や色合いもあります。
プリザーブドのあじさいの国内流通No.1といえば、大地農園さん。年間を通じて、比較的安定してプリザーブドあじさいを届けてくれている国内の企業です。
プリザーブドあじさいの種類|ピラミッドアジサイ・ゆめアジサイ・アナベルアジサイ
ピラミッドアジサイ
ピラミッドアジサイのお花は、ボール状ではなく三角錐状。その姿がピラミッドに似ていることから名づけられました。プリザーブドフラワーのアジサイの中では、色のバリエーションがいちばん豊富です。
全体に小ぶりで、丸みのある花びらが特徴。ポップでかわいい印象を与えてくれます。小ぶりなので、アレンジメントのすき間を埋めたり、下地にしたりと、いろいろな使い方ができます。
ゆめアジサイ
ゆめアジサイは、日本のいたるところで見ることのできる、てまり咲きのアジサイです。プリザーブドフラワーのアジサイの中では、花びらが大きめ。少し直線的な、三角やひし形っぽい花びらが特徴です。
ピラミッドアジサイと比べると、大きくカクっとした形で少し固い印象。どこか和の雰囲気を感じます。
アナベルアジサイ
アナベルアジサイは、北米原産の、花びらが小さな白いアジサイ。こんもりとした毬(まり)のような花が特徴です。
プリザーブドフラワーのアナベルアジサイは、3つの中でいちばん花びらが小さく繊細です。力を込めすぎると、花びらがポロポロと取れてしまったり、ステム(茎)が折れてしまったりします。扱いには注意がいりますが、その繊細な雰囲気が魅力です。
| 種類 | 特徴 | プリザーブドの魅力 |
|---|---|---|
| ピラミッドアジサイ | 三角錐状の花。小ぶりで丸みのある花びら。色がいちばん豊富 | ポップでかわいい。すき間埋めや下地に |
| ゆめアジサイ | てまり咲き。花びらが大きめで、三角やひし形 | 少し固い印象で、和の雰囲気 |
| アナベルアジサイ | 北米原産。小さな白い花びらの、毬のような花 | 繊細な雰囲気。扱いに注意 |
メーカーによる違い|大地農園とフロールエバーのプリザーブドあじさい
同じプリザーブドフラワーのアジサイでも、メーカーによって、花びらの質感や得意な色が違うんです。よく使う2つのメーカーを比べてみました。
| 大地農園(日本) | フロールエバー(コロンビア) | |
|---|---|---|
| 色 | ニュアンスカラーが得意。落ち着いた、やさしい色合い | パキッとした色が多い。白の純白感はピカイチ |
| 花びら | 種類によって、丸みのある小ぶりな花びらから、大きめの花びらまで | 肉厚でしなやか。ただし茎は繊細なので、やさしく扱う |
| 主なアジサイ | ピラミッドアジサイ、ゆめアジサイなど | アンデスアジサイ、アナベルなど |

わたしは、フロールエバーのアジサイもお気に入りなんです。花びらが肉厚で、白の純白感はピカイチ!ただ、茎が繊細なので、やさしく扱ってあげてくださいね。くすみカラーやニュアンスカラーなら大地農園さん、パキッとした色や真っ白なアジサイならフロールエバー、と使い分けるのもおすすめですよ。
それぞれのメーカーのことは、大地農園とフロールエバーの記事でご紹介しています。
紫陽花のプリザーブドフラワーについてよくある質問
Q. プリザーブドフラワーのアジサイは、お手入れが必要ですか?
A. 生花のアジサイは水揚げがむずかしいお花ですが、プリザーブドフラワーのアジサイは、お手入れがほとんどいりません。水やりも必要ありません。
Q. 小分けにしたアジサイを、フォームに挿すには?
A. 小分けにすると茎が短くやわらかいので、ツイスティングメソッドでワイヤーを足して補強します。お好きなサイズに加工できますよ。
Q. はじめてなら、どの種類のアジサイが使いやすいですか?
A. 色がいちばん豊富で、すき間埋めや下地にも使えるピラミッドアジサイが使いやすいです。アナベルアジサイは花びらが小さく繊細なので、扱いに慣れてからがおすすめです。
Q. 大地農園とフロールエバー、どちらのアジサイがいいですか?
A. 作りたいイメージで選んでみてください。くすみカラーやニュアンスカラーなら大地農園、パキッとした色や純白のアジサイならフロールエバーがおすすめです。フロールエバーのアジサイは花びらが肉厚ですが、茎が繊細なので、やさしく扱ってくださいね。
Q. 紫陽花の花言葉は、贈りものにしても大丈夫ですか?
A. 共通の花言葉は「移り気」ですが、小さな花が集まる姿から「家族」「団らん」という花言葉もあります。ピンクのアジサイは「元気な女性」。母の日や敬老の日の贈りものに選ぶ方も多いですよ。
Q. 紫陽花のプリザーブドフラワーを贈りたいけれど、自分で作るのがむずかしいときは?
A. フェアリールでは、プリザーブドフラワーのアレンジメントをオーダーでお作りしています。アジサイを使ったアレンジメントも、ご相談ください。
ほかのお花の魅力は、プリザーブドフラワーのバラ、プリザーブドフラワーのカーネーションでご紹介しています。贈りもののアレンジメントはオーダーギフトのページ、アトリエで一緒に作るレッスンはオーダーレッスンのページをご覧ください。
フェアリールのご案内
- プリザーブドフラワーが何年もつのか、長くきれいに飾るコツはプリザーブドフラワーについてでご紹介しています。
- わからない言葉や、作っていて困ったときはプリザーブドフラワー用語集で探せます。
- 贈りもののご相談はオーダーギフトのページからお気軽にどうぞ。
- 結婚式のブーケはウェディングブーケのページへ。オーダーと手作りレッスンをご用意しています。
- 故人やペットを偲ぶお花はお供えの花(仏花)のページへ。水替えのいらないお花をお作りします。
- ご自分で作ってみたい方はオーダーレッスンのページへ。
- まずはご自宅で作るのを楽しんでみたい方は、YouTubeの動画レッスンからどうぞ。
