Blogブログ

花の豆知識やテクニック、作品、アトリエの日々をお届けします。

入学式のコサージュを、ご主人から奥様へ|子育てをがんばった妻に贈る、プリザーブドフラワーのオーダー

この記事でわかること

結論:小学校の入学式に、ご主人から奥様へ贈ったプリザーブドフラワーのコサージュのお話です。「子どもが主役だから」と控えめな奥様のために、「ピンクだけど子どもっぽくなく」、大きくなりすぎないコサージュをお作りしました。

  • ご主人が、入学式のコサージュを贈ろうと思ったわけ
  • 「ピンクだけど子どもっぽくなく」を、かたちにするまで
  • レースとバラで仕立てた「フェアリーコサージュ」のこと
  • 入学式のコサージュ、ママはつける?
  • コサージュのオーダーについてよくある質問

入学式のコサージュは、ふつうは自分で選んで、自分でつけるものです。
でもこのコサージュは、ご主人から奥様へ贈られたものでした。

小学校の入学式に、妻のコサージュを|一本のお電話から

ご依頼は、ご主人からのお電話でした。
「子どもの小学校の入学式に、妻のコサージュをお願いしたいんです」

お電話でお話を伺い、そのあとはLINEでやり取りをしながら、ゆっくり形にしていきました。

保育園のころ、奥様ががんばってきたこと

保育園の送り迎えは、いつも奥様おひとりで。
短い時間ながらお仕事もしながら、お子さんのことは奥様ががんばってくれた、とご主人は話してくださいました。

卒園式の日、スーツだけだった奥様

きっかけは、保育園の卒園式でした。
まわりには、きれいに装ったお母さんたち。けれど奥様は、スーツだけだったそうです。

「つけたら?」と声をかけると、「準備で忘れてた」と。

お子さんの支度を整えるうちに、自分のことはあとまわしになってしまう。子育て中のお母さんなら、きっと覚えのある朝です。

妻への感謝のプレゼントに。花束もいいけれど、思い出に残るコサージュを

入学式には、奥様にも胸に花をつけてほしい。
花束を贈るのもいいけれど、その日を一緒に過ごして、あとからも思い出に残るものを。
ご主人は、そうおっしゃいました。

思い出に残るものなら、と、わたしからは、おうちで長く飾っていただけるフォトフレームやリースもご提案しました。いくつかのご提案のなかで、ご主人の心にとまったのが、コサージュでした。入学式の日、奥様の胸元で、一緒にその日を過ごせる花です。

「ピンクだけど、子どもっぽくなく」

なかでも気に入ってくださったのが、オンラインショップに出していた「フェアリーコサージュ」でした。レースを組み合わせて作る、フェアリールオリジナルの技法のコサージュです。

ご要望は、「ピンクだけど、子どもっぽくなく」。

お話を伺ううちに、もうひとつ大切なことがわかりました。
あまり派手すぎると、「子どもが主役なのに」と、奥様がつけたがらないかもしれない。ご主人は、そう心配されていたのです。

自分より、子どもを大切に。そんな奥ゆかしい想いを抱えた奥様が、どれほど一生懸命に子育てをしてこられたのか。そして、その姿をいちばん近くで見て、大事に想っているご主人。
わたしも子育てをしてきたので、深く共感し、ご家族の愛情に心を動かされました。

できあがったコサージュ

ピンクのバラに、白いレースを重ねました。パールとビーズでデザインを添えて、大きくなりすぎないサイズに仕立てています。

ピンクのバラと白いレースのプリザーブドフラワーのコサージュ

バラは一度崩して、花びらを一枚一枚、バランスを見ながら丁寧にレースをつけていきます。レースは、花びらのカーブに合わせて調整しながら。そうして、もう一度バラの形に仕立て直しています。

留め具には、つけるのが簡単なマグネットを選びました。お洋服に針穴を開けずにつけられます。裏から見ても、かわいく見えるように仕上げています。

マグネットの留め具をつけたコサージュの裏側

「妻も大変喜んでくれました」

後日、ご主人から短いお礼のメッセージが届きました。
「妻も大変喜んでくれました」

そのひとことに、おふたりの笑顔が浮かぶようでした。

プリザーブドフラワーデザイナー 小野梨花
コメント

誰かが誰かを想う心は、温かく、尊いものです。子どもを想う奥様と、その奥様を想うご主人。おふたりのお話を伺いながら、その想いをひとつのコサージュにこめました。

入学式のコサージュ、ママはつける?

入学式のコサージュは、決まりではありません。つけないからといって、マナー違反になるわけでもありません。だからこそ、毎日の支度に追われていると、自分のことはつい後回しになりがちです。

日比谷花壇が働く既婚の男女1,205人に聞いた調査(2016年)では、夫から花をもらったことがない妻は52.6%。一方で、花をもらったら「うれしい」と答えた妻は57.9%と、夫が予想した49.2%より多い結果でした。

コサージュの歴史や意味、右と左のどちらにつけるかはコサージュの豆知識に、自分で作りたい方は基本のコサージュの作り方にまとめています。

コサージュのオーダーについてよくある質問

Q. 入学式のコサージュは、いつまでに頼めばいいですか?

A. お届けまでは2週間ほどいただいています。デザインのお打ち合わせに時間をかけるので、入学式や卒業式に合わせるときは、日にちに余裕をもってご相談ください。

Q. 派手になりすぎないか心配です。

A. 色や大きさは、お話を伺いながら決めていきます。このお話のように、「ピンクだけど子どもっぽくなく」「大きくなりすぎないように」といったご要望も、そのままお聞かせください。

Q. 遠方からでも頼めますか?

A. はい。LINEかお電話でご相談いただき、全国へ発送します。LINEなら、使うお花の写真を見ながらお打ち合わせができます。

Q. この記事と同じコサージュを作ってもらえますか?

A. 留め具に使ったマグネットが廃盤になってしまったため、同じ留め具ではお作りできません。レースを組み合わせるデザインや色合いは、ご相談に合わせてご提案します。

Q. 入学式のあとは、どうすればいいですか?

A. プリザーブドフラワーのコサージュは、くり返し使えます。つぶれないように箱に入れ、湿気と直射日光を避けて保管してください。卒業式など、次の記念の日にもお使いいただけます。

ご主人から奥様へのコサージュのご依頼は、とても人気です。贈りたい方のこと、お子さんのこと、ゆっくりお聞かせください。くわしくはオーダーギフトのページをご覧ください。

フェアリールのご案内

関連記事

プリザーブドフラワーデザイナー 小野梨花

小野 梨花プリザーブドフラワーデザイナー

長野県松本市のアトリエで、オーダーのお花とレッスンをお届けしています。

プロフィールを見る