コサージュとは?意味と歴史、右と左どっちにつける?位置・付け方・色まで【入学式・卒業式】
この記事でわかること
結論:コサージュは、胸元に飾る小さな花束のことです。つけるのは左胸が一般的で、高さは鎖骨の少し下が目安。決まりはないので、卒業式は落ち着いた色、入学式は明るい色など、場面とお洋服に合わせて選べば大丈夫です。お子さんや先生から贈られたコサージュは、着物の日でも、その気持ちごと身につけてあげてくださいね。
- コサージュとは(意味と言葉の由来、歴史)
- コサージュとブートニアの違い
- コサージュは右と左、どっちにつける?
- コサージュの位置と付け方(ジャケット・ワンピース)
- ピン・クリップなど留め具の種類
- 入学式・卒業式のコサージュの色
- コサージュはつけないとマナー違反?
- 着物の日に、コサージュを贈られたら
- 結婚式と男性のコサージュ

「コサージュって、右につけるの?左につけるの?」
「みんなつけてくるのかな…わたしだけ浮いたらどうしよう」
「子どもの準備で手いっぱいで、自分のことまで考えられない!」
入学式や卒業式が近づくと、こんなふうに迷うこと、ありますよね。
わたしも子育てをしてきたので、その気持ち、とてもよくわかります。
この記事では、コサージュの意味や歴史から、つける位置と付け方、色の選び方、そして着物の日にコサージュを贈られたときのことまで、オーダーでコサージュをお作りしているフェアリールがまとめました。式の前に、ぜひ参考にしてください!
コサージュとは|意味と言葉の由来
コサージュとは、胸元などに飾る小さな花束のことです。
お花の一つひとつにワイヤーをかけて茎を作り、テープやリボンでまとめて仕立てます。小さいけれど、実はとても手間のかかる花飾りなんですよ。
「コサージュ(corsage)」は、フランス語から来た言葉です。
もとは「からだ(cors)」から生まれた言葉で、体の形や胸元、そして女性の服の胴の部分(胴着)を指していました。その胴着の胸元に飾る花束を、やがて「コサージュ」と呼ぶようになったんです。
コサージュの歴史
コサージュが登場したのは、18世紀のヨーロッパです。
はじめは女性が腰や胸元につけるものでしたが、やがて肩や手首につけたり、バッグに留めたりするようにもなりました。
20世紀に入ると広く親しまれるようになり、付き添う男性が女性に贈る習慣もあったそうです。コサージュって、昔から「贈られる花」でもあったんですね。
日本では、入学式や卒業式、入園式や卒園式、結婚式など、晴れの日の装いに花を添えるものとして親しまれています。
コサージュとブートニアの違い
よく似たものに「ブートニア」があります。違いを表にまとめてみました。
| コサージュ | ブートニア | |
|---|---|---|
| つける人 | 主に女性 | 主に男性(結婚式の新郎など) |
| つける場所 | 胸元(左胸が一般的)。手首や髪、バッグにも | ジャケットの左の襟のボタン穴(フラワーホール) |
| 大きさ | 花を数輪まとめた小さな花束 | 花を一輪から数輪の、より小さなもの |
どちらも、作り方の基本は同じです。自分で作ってみたい!という方は、プリザーブドフラワーで作る基本のコサージュの作り方もご覧くださいね。
コサージュは右と左、どっちにつける?
いちばん多いご質問がこれです。
コサージュは、左胸につけるのが一般的です。向かい合った人から見ると、右側になります。
左胸につける理由は、こんなふうに言われています。
- 向かい合った人の目に入りやすい
- 右利きの人が、右手でつけやすい
- 心臓のある側だから
でも、決まりではないので安心してくださいね。お洋服のデザインや、バッグを持つ側に合わせて、右につけても大丈夫です。
コサージュの位置と付け方
つける位置が少し違うだけで、コサージュの見え方はけっこう変わります。目安をまとめました。
| つける側 | 左胸(向かい合った人から見て右側)が一般的 |
|---|---|
| 高さ | 鎖骨の少し下あたり。胸より高めにつけると、顔まわりが明るく見えます |
| ピンの刺し方 | お洋服の縫い目に合わせて刺すと、針の穴が目立ちにくくなります |
| 色移りを防ぐ | 花の色が移らないように、お洋服に触れる面にリボンなどをあてておきます |
| コートを着るとき | コサージュは持って行き、会場でつけ替えると、つぶれずにすみます |
ジャケットにつけるときの位置
ジャケットのときは、左の襟元から鎖骨の少し下あたりにつけます。
襟の折り返し(ラペル)の近くにつけると、全体がきれいにまとまりますよ。ジャケットは生地に厚みがあるので、ピンもしっかり留まります。
ワンピースにつけるときの付け方
ワンピースのときも、位置の目安は同じです。
ただ、シフォンなどの薄い生地は、コサージュの重みで下がってきたり、針の穴が目立ったりしやすいんです。裏に小さな当て布をするか、穴をあけずに留められる留め具を選ぶと安心ですよ。
留め具の種類|ピン・クリップ
| 留め具 | 特徴 |
|---|---|
| コサージュピン | いちばん基本の留め具。しっかり留まり、位置を細かく決められます |
| ピンとクリップがついた土台 | ピンでもクリップでも留められます。クリップなら、髪飾りやバッグの飾りにも使えます |
| 安全ピンタイプの土台 | 安全ピンで留める土台。つけはずしがしやすい留め具です |
フェアリールのオーダーでは、基本はコサージュピンでお作りしています。
「髪にもつけたい」「バッグにも使いたい」など、ご要望に合わせて、クリップもついているコサージュの土台でお作りすることもできますよ。
入学式・卒業式のコサージュの色
入学式も卒業式も、主役は子どもたちです。
派手すぎず、お洋服になじむ色を選ぶのが基本です。とはいえ、せっかくの晴れの日。お母さんの胸元にも、ちょっと華やかさがほしいですよね。
| 場面 | 向いている色 | 選び方 |
|---|---|---|
| 卒業式・卒園式 | 白、アイボリー、淡いベージュ、グレー、ネイビーなど | 落ち着いた色で控えめに。スパンコールやビーズなど、キラキラした飾りは避けると無難です |
| 入学式・入園式 | 淡いピンクなどのパステルカラー、明るい色 | 春らしい、明るい色も合います |
同じピンクでも、色の濃さや合わせるお花で、印象はぐっと変わります。
濃いピンクのグラデーションでまとめたシンプルなコサージュは、どんな場面にも合わせやすい組み合わせです。

白と淡いピンクを合わせると、エレガントで爽やかな印象に!

以前、ご主人から奥様へ贈るコサージュをお作りしたことがあります。
「派手すぎると、子どもが主役なのにって、妻がつけたがらないかもしれない」
そんなご主人のお話を伺って、「ピンクだけど子どもっぽくなく」、大きくなりすぎないように仕立てました。くわしくは入学式のコサージュを、ご主人から奥様へのお話をご覧ください。

入学式のコサージュは、つけないとマナー違反?
「みんなつけてるのかな?」と気になりますよね。
コサージュは、つけなければいけないものではありません。つけないからといって、マナー違反になることもないので大丈夫です。パールのネックレスやブローチで、胸元を華やかにする方もいらっしゃいます。
学校によっては決まりがあることもあるので、気になるときは前もって確かめておくと安心です。
でも、子どもの準備で毎日バタバタしていると、自分のことはつい後回しになってしまいますよね。せっかくの晴れの日です。がんばってきた自分にも、お花をひとつ。そんな気持ちでつけてみるのも、いいと思いますよ。
お姉ちゃんの入学式に、家族4人でおそろいのコサージュをつけたご家族もいらっしゃいました。くわしくはミモザのコサージュを家族4人でおそろいにのお話をご覧ください。

着物の日に、コサージュを贈られたら
コサージュは洋装の小物なので、着物の日はつけないことが多いものです。
でも、卒業式などでは、子どもたちや先生から、サプライズでコサージュを贈られることもあるんです。
以前、小学校の先生から突然お電話を頂戴して、卒業するクラスの皆さんに、コサージュレッスンを行ったことがあります。
子どもたちが自分の手で作ったコサージュを、最後の参観日に親御さんへ手渡して、卒業式には、親子でおそろいでつけてほしい。
そんな先生の想いから生まれたサプライズでした。一生懸命にお花と向き合う子どもたちの姿に、胸がいっぱいになりました。
その日、お着物で参加される予定のお母さんもいらっしゃるかもしれません。お父さんだけで参加されるご家庭もあるでしょう。
「着物なのに、どうしよう…」と迷ったときは、どうか、贈られた気持ちを大切にしてあげてください。その日に身につけることが、子どもたちへのいちばんのお返事になります。
着物を傷めずに、すっきり見えるつけ方はこちらです。
| つけ方 | ポイント |
|---|---|
| 帯に留める | 帯の上の端の、左寄りに。帯は厚みがあるので形が安定し、着物の生地を傷めません。ピンの場合も、帯の上の端に浅く留めれば目立ちません |
| 帯締めにはさむ | クリップつきのコサージュなら、帯締めにはさむと、帯留めのように見えます |
| 髪に飾る | クリップつきなら、髪飾りにもなります。小さめのコサージュに向いています |
| 手に持つ・バッグに留める | つけるのがむずかしいときは、手に持って一緒に写真に写るか、バッグに留めます |
着物の日に避けたいこと
- 着物の衿や胸元の生地に、直接ピンを刺すこと(生地を傷めてしまいます)
- 「着物だから」と、その場でしまってしまうこと(贈った子どもたちは、きっとさみしい気持ちになります)
受け取ったその場で胸元にあてて、「ありがとう」と見せてあげるだけでも、気持ちはちゃんと伝わりますよ。
贈る側の先生や子どもたちは、お母さんやお父さんが洋装なのか着物なのか、わからないことがほとんどです。
だからフェアリールでは、そんなご相談のときに、ピンとクリップの両方がついた土台をご提案しています。ジャケットにも、帯にも、髪にも、バッグにもつけられるので、どんな装いの方にも気持ちが届きます。学校やPTAのみなさんと一緒に作る出張ワークショップも承っています。

子どもたちが「ありがとう」をこめて渡してくれたコサージュは、うれしいですよね。お着物の日も、ぜひ帯や髪に飾ってあげてください。子どもたち、きっと喜びますよ。
結婚式と男性のコサージュ
結婚式にゲストでつけるとき
結婚式の主役は、新郎新婦のおふたりです。
花嫁さんより目立たないように、大きすぎず、華やかすぎないものを選びましょう。白は花嫁さんの色とされているので、白一色の大きなコサージュは避けると安心です。
男性がつけるときは
男性が胸元につける花は、ブートニアと呼ばれます。
ジャケットの左の襟のボタン穴(フラワーホール)に挿すか、ピンで留めます。結婚式の新郎さんのブートニアは、花嫁さんのブーケと同じお花でそろえるのが一般的です。
卒業式などで、お父さんがお子さんからコサージュを贈られたときも、ジャケットの左の襟元が目安です。
お父さんだけで参加されるご家庭も、照れずに胸元に飾ってくださいね。
コサージュについてよくある質問
Q. コサージュは右と左、どっちにつけますか?
A. 左胸(向かい合った人から見て右側)が一般的です。目に入りやすく、右利きの人がつけやすいためです。決まりではないので、お洋服に合わせて右につけても大丈夫です。
Q. コサージュの位置は、どのくらいの高さですか?
A. 鎖骨の少し下あたりが目安です。胸より高めにつけると、顔まわりが明るく見えます。ジャケットのときは、襟元の近くにつけるとバランスがよくなります。
Q. コサージュピンは、どう付ければいいですか?
A. お洋服の縫い目に合わせて刺すと、針の穴が目立ちにくくなります。薄い生地のときは、裏に小さな当て布をすると安心です。
Q. 卒業式のコサージュは、何色がいいですか?
A. 白、アイボリー、淡いベージュ、グレー、ネイビーなど、落ち着いた色が向いています。入学式は、淡いピンクなど明るい色も合います。
Q. 入学式でコサージュをつけないのは、マナー違反ですか?
A. マナー違反ではありません。つけるかどうかは自由です。学校によって決まりがあることもあるので、気になるときは確かめておきましょう。
Q. 着物でも、コサージュをつけていいですか?
A. 着物の日は、コサージュをつけないことが多いです。ただ、お子さんや先生から贈られたときは、ぜひ身につけてあげてください。着物の生地には直接ピンを刺さずに、帯の上の端に留めたり、クリップで帯締めや髪に飾ったりするのがおすすめです。
Q. 男性もコサージュをつけますか?
A. 男性が胸元につける花は、ブートニアと呼ばれます。ジャケットの左の襟のボタン穴に挿すか、ピンで留めます。お子さんから贈られたコサージュも、左の襟元につけてくださいね。
フェアリールでは、プリザーブドフラワーのコサージュをオーダーでお作りしています。
「どんな色が似合うかな」「着物の日にも使えるかな」など、迷っていることがあれば、気軽にご相談くださいね。くわしくはオーダーギフトのページをご覧ください。
