プリザーブドフラワーの開花方法|開花キットなし・身近な道具でバラを開花させるやり方とグルーの違い

こんにちは。プリザーブドフラワーデザイナーの小野梨花です。
「プリザーブドフラワーの開花をしてみたいけれど、特殊な道具が必要そう・・・」と、あきらめていませんか?
実は、身近にあるもので工夫すると、専用の道具(開花ステージ)がなくても、バラを美しく開花させることができます。この記事では、カップウォーマーを使った開花の方法と、開花に使うグルー(高温・低温)の違いをまとめました。
この記事でわかること
結論:プリザーブドフラワーのバラの開花(ブルーミング)は、専用の開花ステージや開花キットがなくても、カップウォーマー・シリコンマット・高温グルーなど身近な道具でできます。バラの下側をカットしてグルーをつけ、温めたカップウォーマーの上で、花びらをゆっくりやさしく開いていきます。
- プリザーブドフラワーの開花とは
- 開花ステージの代わりに、カップウォーマーを選んだ理由
- 準備するものと、開花のやり方(3ステップ)
- 高温グルーと低温グルー、グルースティックの違い
- よくある質問
プリザーブドフラワーの開花(ブルーミング)とは
プリザーブドフラワーの開花とは、バラの花びらを外側へ開いて、花を大きく華やかに見せるテクニックです。「ブルーミング」「ブルーミングテクニック」とも呼ばれます。
開花には、専用の「開花ステージ」やブルーミングキットを使うことが多いです。ただ、開花ステージは所属している団体を通して買う道具のこともあり、手に入りにくい場合があります。
開花が向いているとき
- 向いている花材:バラ
- こんなときに:バラを大きく、華やかに見せたいとき。同じバラでも、表情を変えたいとき
開花ステージの代わりに、カップウォーマーを選んだ理由
きっかけは、困っていた生徒さんでした。「開花ステージが壊れてしまったけれど、もう団体に所属していなくて買えなくなっちゃった・・・先生どうしよう!」
ちょうどそのころ、「開花ステージのような特殊なものを使わずに、誰でも楽しめる身近な代用品はないかな」と、実験を重ねていたところでした。いくつか試して見つけたのが、カップウォーマーです。
| 道具 | 使ってみて |
|---|---|
| 開花ステージ(専用の道具) | きれいに開花できるが、団体を通して買う道具のこともあり、手に入りにくい場合がある |
| ホットプレート | 大きすぎて、ちょっと手間 |
| IHコンロ | 上にいろいろと細工をするので、大がかりになる |
| カップウォーマー | ちょうどよい大きさで、日常使いもできる。身近な代用品として、この記事で使う道具 |

フェアリールが大切にしているのは「プリザーブドフラワーを、より身近に」ということ。開花は一度やると病みつきになる生徒さんもたくさんいらっしゃいました。きれいに開くと、気持ちがいいんです!
動画で見る開花の方法
動画では、開花とは何か、道具の説明、開花のやり方、茎(ステム)になるワイヤーの取り付けの順に解説しています。最後に、開花のビフォーアフターもご覧いただけます。
準備するもの
| 準備するもの | 使い方 |
|---|---|
| カップウォーマー | 開花ステージの代わりに使います。先に温めておきます |
| シリコンマット | カップウォーマーの上に載せ、その上にバラを置きます |
| 高温グルー | カットしたバラの下側に、たっぷりつけます。低温グルーとの違いはグルーの違いをご覧ください |
| 綿棒 | 開花の作業で使います。使い方は動画をご覧ください |
| ハサミ | バラの下側をカットするときに使います |
| ワイヤー | 開花したバラに、茎(ステム)をつけるときに使います |
| プリザーブドフラワーのバラ | 開花させたいバラ |
プリザーブドフラワーの開花のやり方(3ステップ)
STEP01 バラの下側をカットして、グルーをつけます
- カップウォーマーを温めておきます。
- プリザーブドフラワーのバラの下側を、ハサミでカットします。
- カットしたところに、高温グルーをたっぷりつけます。

高温グルーはとても熱くなります。火傷に気をつけながら、落ち着いて作業してくださいね。
STEP02 カップウォーマーの上で、ゆっくり開花させます
- 温めておいたカップウォーマーに、シリコンマットを載せます。
- シリコンマットの上に、グルーをつけたバラを置きます。
- 花びらを、ゆっくりとやさしく開いていきます。

プリザーブドフラワーのバラは、花びらの先がとても傷つきやすいんです。あせらず、ゆっくりやさしく開いてあげてくださいね。
STEP03 ワイヤーで茎(ステム)をつけます
- 開花したバラをアレンジに使えるように、ワイヤーで茎(ステム)を作ります。
バラのワイヤリングは、クロスメソッドやフックメソッドの記事でくわしくご紹介しています。ワイヤーの太さの選び方も、クロスメソッドの記事にまとめています。
高温グルーと低温グルーの違い
グルーガンとグルースティックには、溶ける温度のちがう「高温タイプ」と「低温タイプ」があります。開花には、高温グルーを使います。
| 高温タイプ | 低温タイプ | |
|---|---|---|
| 温度の目安 | 約170℃前後 | 約120℃前後 |
| 向いている素材 | 金属、ガラスなど熱に強く、しっかり接着したいもの。重さのあるもの | 紙、布、リボン、レースなど熱に弱いもの |
| 固まるまで | 低温タイプより少し時間がかかり、位置を落ち着いて調整しやすい | 高温タイプより早く固まる |
| やけど | リスクが高い。はじめての方やお子さまは特に注意 | 高温タイプより低いが、溶けたグルーは熱いので注意 |
温度は商品によって違います。お使いのグルーガンの表示を確かめましょう。
グルースティックの違い(見た目で見分けられます)
グルーガンに入れるグルースティックにも、高温用と低温用があります。2つは、スティックの見た目で見分けられます。
| 高温用スティック | 低温用スティック | |
|---|---|---|
| 見た目 | 透明度が高い | 乳白色で、白く濁っている |
| 質感 | さらっとしていて、薄く塗れる | ぽってりしていて、厚めにつけたいとき向き |
| 固まるまで | 時間があるので、ゆっくり作業できる | 早く固まるので、手早い作業が必要 |
| 仕上がり | 透明できれいに仕上がる | 白っぽさが残りやすい |

スティックを並べてみると、違いがよくわかりますよ。低温用は濁っていて、高温用は透明度が高いんです。フェアリールでは、開花だけでなくアレンジメントでも、グルーは基本的にすべて高温用を使っています。アレンジの美しさを損なわないからです。
開花に高温グルーが向いている理由
- 薄く塗れる:さらっとしているので、バラの下側に薄く広げられます
- 固まるまで時間がある:花びらを開くあいだ、あわてずにゆっくり作業できます
- 透明できれいに仕上がる:白く濁らないので、仕上がりにグルーが目立ちません
グルーガンとスティックは、タイプをそろえる
- 低温用のグルーガンに高温用のスティックを入れると、うまく溶けません
- 高温用のグルーガンに低温用のスティックを入れると、溶けすぎてしまいます
- どちらも、グルーガンの故障や液だれの原因になります。グルーガンとスティックの表示を確かめて使いましょう
火傷を防ぐために
- 溶けたグルーと、グルーガンの先には直接さわらない
- バラは、カップウォーマーの上に載せたシリコンマットの上で扱う
- 作業のあいだは、お子さまの手が届かないようにする
プリザーブドフラワーの開花についてよくある質問
Q. 開花ステージや開花キットがなくても、開花できますか?
できます。この記事では、開花ステージの代わりにカップウォーマーを使い、シリコンマット、高温グルー、綿棒、ハサミといった身近な道具で開花させています。
Q. カップウォーマーとは何ですか?
マグカップなどを載せて、飲み物を温かく保つための小さな家電です。開花に使わないときは日常使いもできるので、特殊な道具をそろえなくてもはじめられます。
Q. 高温グルーと低温グルー、どちらを使えばいいですか?
開花には、高温グルーを使います。さらっとしていて薄く塗れ、固まるまで時間があるので、花びらを開くあいだもゆっくり作業できます。透明度が高く、仕上がりがきれいなのも理由です。フェアリールでは、アレンジの美しさを損なわないように、アレンジメントでも基本的にすべて高温グルーを使っています。くわしくは高温グルーと低温グルーの違いをご覧ください。
Q. 開花できるのは、どんな花ですか?
この記事では、プリザーブドフラワーのバラの開花をご紹介しています。
Q. 花びらが傷んでしまいました。
プリザーブドフラワーのバラは、花びらの先が傷つきやすいです。力を入れず、ゆっくりやさしく開いてみてください。
Q. 開花したバラは、どうやってアレンジに使いますか?
ワイヤーで茎(ステム)を作ってから、アレンジに使います。ワイヤリングのやり方は、花のワイヤリングのやり方(クロスメソッド)の記事をご覧ください。
松本のアトリエでは、ワイヤリングから学べるオーダーレッスンを行っています。プリザーブドフラワーのアレンジメントを贈りたい方は、オーダーギフトのページをご覧ください。
