フックメソッドのやり方|ガーベラ・バラ・マムのワイヤリング【プリザーブドフラワー】

こんにちは。プリザーブドフラワーデザイナーの小野梨花です。
今回は、ガーベラやダリア、マム(菊)など、茎が短かったり、花びらが繊細なお花のワイヤリングにおすすめの「フックメソッド」をご紹介します。
バラでは、花首と茎が分かれてしまう「花首が落ちる」状態を防ぐ役割も担ってくれます。コサージュやブーケを作ってみたい方には、ぜひ覚えてほしい技法です。
この記事でわかること
結論:フックメソッドは、ワイヤーの先をフック(カギ状)や三角に曲げて、花に引っかけるワイヤリングです。ガーベラ・マム(菊)・ダリアのように茎が短く、花びらが繊細な花に向いています。バラでは、花首が落ちないようにする補強にも使えます。
- フックメソッドとは、どんな花に使うか
- 準備するもの(花の重さに合わせたワイヤーの選び方)
- マム・ガーベラ・バラでの違い
- 3つのステップでわかるやり方
- ほかのワイヤリングとの使い分け
- よくある質問
フックメソッド(フックメソード)とは
フックメソッドとは、ワイヤーの先を三角やカギ状(フックの形)に曲げて、花に引っかけるワイヤリングの技法です。「フックメソード」とも呼ばれます。
花芯に厚みのある平たい花や、筒状に咲く花に向いています。曲げたワイヤーの先は、最後に花の中におさめて隠します。
フックメソッドが向いているとき
- 向いている花材:マム(菊)、ガーベラ、ダリア、ジャスミン、バラなど
- コサージュやブーケを作るとき:覚えておきたい技法です
- 壁掛けのように飾るとき:花の横から重力がかかって花首が落ちやすい飾り方でも、欠かせない技法です
- バラの補強(セキュアリング):花首と茎が分かれてしまうのを防ぎます
動画で見るフックメソッド
動画では、マム(菊)、ガーベラ、バラの順に解説しています。フックメソッドの流れはどれも同じです。花への挿し方と、ワイヤーの曲げ方が少しずつ違います。
準備するもの
| 準備するもの | 選び方 |
|---|---|
| ワイヤー(裸ワイヤー #22・#24・#26) | プリザーブドフラワーの重さによって変えます。目安は、ミニバラは#26、ガーベラ・マムは#24、バラは#22〜です。大輪になるほど太いワイヤーを使います |
| ハサミ | ワイヤーを斜めにカットするときに使います |
| ペンチ | ワイヤーの先をフックや三角に曲げるときに使います |
| プリザーブドフラワー | 動画では、ピンポンマム・ガーベラ・ローズかのんM(大地農園)、メディアナローズ(フロールエバー)を使っています |
マム・ガーベラ・バラでの違い
フックメソッドは、花によってワイヤーの曲げ方や挿す順番が変わります。作る前に、違いを確かめておきましょう。
| 花材 | ワイヤーの形 | やり方のポイント |
|---|---|---|
| マム(菊) | フック(カギ状) | 花頭から挿し、ワイヤーが半分ほど通ったらフックの形に曲げます |
| ガーベラ | フック(カギ状) | あらかじめワイヤーを2つ折りにしてから、花頭から挿します。STEP01とSTEP02の順番が逆になります |
| バラ | 三角形 | 茎側からワイヤーが出るときに、ガクに当たらないように挿します。花首が落ちるのを防ぐ補強になります |
| 大きいマム・ダリア | フック(カギ状) | ワイヤーを2本かけて行います |
フックメソッドのやり方(3ステップ)
STEP01 ワイヤーを斜めにカットして、花頭から挿します

- ワイヤーを斜めにカットします。斜めにすると、プリザーブドフラワーに挿しやすくなります。
- 花頭から、茎に向けてワイヤーを挿します。

バラのときは、茎側からワイヤーが出るところで、ガクに当たらないように気をつけてくださいね。
STEP02 ワイヤーをフックの形に曲げます
- ワイヤーが茎の方向に半分ほど通ったら、先をフックの形に曲げます。
- バラの場合は、三角形に曲げます。
ガーベラのような応用のフックメソッドでは、あらかじめワイヤーを2つ折りにした状態で花頭から挿すので、STEP01とSTEP02の順番が逆になります。

フックを作って花芯に挿すので、はじめはドキドキするかもしれません。でも慣れると、すっすっと進められるようになりますよ。
STEP03 ワイヤーを引いて、フックを花におさめます
- 茎側のワイヤーを、ゆっくり引っ張ります。
- フックや三角形にした部分が、花の中に隠れるまで引きます。

力いっぱい勢いまかせに引っ張ると、ワイヤーだけ抜けてしまったり、お花が傷んでしまうことがあります。ゆっくり、やさしく引いてくださいね。
ほかのワイヤリングとの使い分け
花材の形によって、向いているワイヤリングが違います。フックメソッドとあわせて覚えておくと、アレンジメントの幅が広がります。
| 技法 | 向いている花材 | 特徴 |
|---|---|---|
| フック | ガーベラ、ダリア、マム(菊)、バラ | 茎が短い花や、花びらが繊細な花に。バラの花首の補強にも |
| ツイスティング | あじさい、小花、葉、実もの、リボン | 枝分かれした花材や小分けにした花材をまとめる。いちばん汎用性が高い |
| ヘアピン | 面が広い葉 | 葉脈にワイヤーを通す。葉の動きを出したいときにも |
| フェザーリング | カーネーション | 花を小分けにして、小さな花を作る |
| クロス | バラ、カーネーション、カラーなどの大きな花 | 2本のワイヤーを十字にかけて、しっかり固定する |
フックメソッドについてよくある質問
Q. ワイヤーは何番を使えばいいですか?
プリザーブドフラワーの重さによって変えます。目安は、ミニバラは#26、ガーベラ・マムは#24、バラは#22〜の裸ワイヤーです。大輪になるほど太いワイヤーを使います。
Q. ガーベラのワイヤリングは、ほかの花と何が違いますか?
ガーベラでは、あらかじめワイヤーを2つ折りにしてから、花頭から挿します。ワイヤーを挿してから曲げるマムとは、STEP01とSTEP02の順番が逆になります。
Q. バラの花首が落ちてしまうのを防げますか?
フックメソッドで補強(セキュアリング)すると、花首と茎が分かれてしまう「花首が落ちる」状態を防げます。バラでは、ワイヤーの先を三角形に曲げて行います。
Q. 大きなマムやダリアにも使えますか?
使えます。サイズが大きいマムやダリアは、ワイヤーを2本かけて行いましょう。
Q. フックメソッドは、どんな作品で使いますか?
コサージュやブーケを作るときには、欠かせない技法です。壁掛けのように、花の横から重力がかかって花首が落ちやすい飾り方をするときにも使います。
松本のアトリエでは、ワイヤリングから学べるオーダーレッスンを行っています。プリザーブドフラワーのアレンジメントを贈りたい方は、オーダーギフトのページをご覧ください。
