プリザーブドフラワーで作る仏花の作り方|一対の組み方と榊の作り方、榊と樒の違い
この記事でわかること
結論:仏花は、ひし形(下にかけて細長い二等辺三角形)を目安に、奇数の本数と3〜5色でまとめるのが基本です。一対で作るときは、2基を並べて左右対称になるよう確かめながら組みます。プリザーブドフラワーには榊も樒もないので、後ろにあてる葉はプリザーブドリーフで「榊」を模して作ります。
- 仏花の作り方の基本(形・本数・色・避けたい花)
- 榊と樒の違い
- プリザーブドフラワーで仏花を作るよさ
- 準備する道具と花材
- 4つのステップでわかる作り方と、榊の作り方
- 対(一対)の仏花の作り方の動画(準備編・組み立て編)
- デンファレとマム(菊)の、メーカーごとの違いと扱い方
- よくある質問

プリザーブドフラワーの基本アレンジメント|対の仏花
組んで作るプリザーブドフラワーの対の仏花(お供え花)の基本をマスターしましょう!
プリザーブドリーフで模して作る「榊(さかき)」の作り方も学べます!
仏花の基本的な考え方も動画では解説しています
仏花の作り方の基本|形・本数・色
プリザーブドフラワーで作るときも、生花の仏花と基本の考え方は同じです。まずは、仏花をきれいにまとめるための4つのポイントを押さえましょう。
形は「ひし形」を目安に
仏花は、正面から見てひし形になるように組むのが基本です。上は1本の花で高さを出し、下にかけて細長い二等辺三角形をイメージすると、仏壇の中でもすっきりと収まります。
本数は奇数に
仏花は、3本・5本・7本など、奇数でまとめるのが一般的です。花の種類や色を数えるときも、奇数を意識するとバランスがとりやすくなります。
色は3〜5色で
白・黄・紫を基本に、赤やピンクを加えた3〜5色でまとめることが多いです。四十九日までは白を中心に落ち着いた色で、それ以降は故人の好きだった色を取り入れることもあります。
避けたほうがよい花
- トゲのある花
- 毒のある花
- 香りの強い花
- つるが伸びる花
プリザーブドフラワーの場合、トゲや香りの心配はほとんどありません。そのぶん、形と色のバランスに集中して作ることができます。
プリザーブドの仏花の豆知識!榊と樒の違い
仏花ではよく榊(さかき)や樒(しきみ)がお供えに用いられることが多いです。
樒と榊は似ているように見えますが、下記の点において違いがあります。
| 樒 | 榊 | |
|---|---|---|
| 用途 | 主に仏事で使用 | 主に神事で使用 |
| 香り | 独特の強い香り | ほぼ無臭 |
| 葉の付き方 | 1か所から複数付いている | 1枚ずつ左右対称に付いている |
| 葉の厚み | 肉厚で柔らかい | 平たく硬い |
主に榊は神式のお葬式や神事に用いられることが多いです。
一方樒は仏事に使われることが多い葉です。
宗派によって諸説あるようですが、厳密にどちらがダメということもないようです。
仏花には厳密にいうと樒を使うことが多いようです。
葉のつき方の特徴をみるとわかるのですが、1箇所から複数枚ついている樒を模す場合、プリザーブドリーフの加工方法では難しい一面もあります。(ワイヤーの強度によっては曲がりやすくなります)
そのため、プリザーブドリーフで模す場合には1枚ずつ左右対称についている「榊」を模して作っています。
榊と樒の使い分けで気をつけたいこと
- 神棚には榊、仏壇には樒が一般的です。地域や宗派によって違うこともあるので、迷ったらご家族やお寺に確認しましょう。
- 樒には毒があります。有毒成分(アニサチン)を含み、星形の実は香辛料の八角とよく似ているため、誤って口にしないよう注意が必要です。
- 寒い地方では榊が育ちにくいため、よく似た「ひさかき」を榊のかわりに使うこともあります。
プリザーブドフラワーの仏花なら、本物の樒を使わずに葉の雰囲気だけを取り入れられるので、小さなお子さまやペットのいるお家でも安心です。
プリザーブドフラワーで仏花を作るよさ
- 水替えがいらない:毎日のお世話の手間がなく、離れて暮らすご家族にも贈りやすい
- 夏でも傷まない:生花のように、暑い時期にすぐしおれることがありません
- 小さく作れる:マンションの小さなお仏壇にも合わせやすい
- 長く飾れる:湿気と直射日光を避ければ、数年きれいに飾れます

生徒さんからも「2基セット」の仏花の組み方は、よくご相談いただきます。2基を並べて、確かめながら組むのがいちばんのコツです。
準備するもの|対の仏花アレンジメント【プリザーブドフラワー】
道具
📍クラフトハサミ
📍ペンチ
📍グルーガン(ガクが取れたり花びらが取れた時に使います)
📍フローラルアドヒーシブ(プリザーブドマムが壊れた時に使います)
📍フローラルテープ
📍無香料ハードヘアスプレー(プリザーブドマムの硬化に使います)
☘️ワイヤー
☑︎22番地巻ホワイト
☑︎22番地巻ブラウン
☑︎24番地巻グリーン
※地巻グリーンは26番でもOKです
☑︎24番裸
花材・資材

<動画で使っているプリザーブドフラワー資材>
🌸プリザーブドフラワー【デンファレ】
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
フロールエバー|https://www.florever.co.jp/
🌸プリザーブドフラワー【マム(菊)】
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
フロールエバー|https://www.florever.co.jp/
🌸プリザーブドフラワー【アジサイ】
フロールエバー|https://www.florever.co.jp/
🌸プリザーブドフラワー【かすみ草】メタリックゴールド
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
🍃プリザーブドグリーン【タバリアファン】
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
🍃プリザーブドグリーン【ミンファーン】
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
🍃プリザーブドグリーン【ルスカス】
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
🪷蓮の実(ドライ)
大地農園|https://www.ohchi-n.co.jp/
作り方|対の仏花アレンジメント【プリザーブドフラワー】
STEP01 花材の準備をしましょう
使用する花材にワイヤリングとテーピングをします。
プリザーブドフラワーの和の花材と呼ばれるマム(菊)やデンファレはとても繊細です。
ワイヤリングとテーピングも、プリザーブドフラワーを壊さないように慎重に行いましょう。

プリザーブドマムはワイヤリングした後に、硬化することがおすすめです!
テーピングをする際にお花が崩れにくくなるためです。
そのほか、プリザーブドフラワーのアジサイはツイスティングメソッドでワイヤリングをしましょう。

マムやデンファレは、とても繊細です。あわてずに、ゆっくり進めてみてくださいね。ワイヤリングのあと、無香料のハードタイプのヘアスプレーで固めておくと、テーピングのときに花びらが落ちにくくなりますよ。
STEP02 アレンジメント本体部分を組み立てましょう

アレンジメントの本体部分を組み立てていきます。
先端から順番に組み進めていきましょう。
イメージは下にかけて細長い二等辺三角形をイメージして作ること。
プリザーブドフラワーの仏花を入れる花器(仏具)の高さに対してアレンジメントの高さが1:2のバランスになるように組み立てると、バランスが整いやすくなります。

一輪足すたびに、2基を並べて見比べてみましょう。花の顔が下を向いてしまうときは、ワイヤーをL字に曲げてあげると、ふわっと正面を向いてくれます。高さは、花器の1:2が目安ですよ。
STEP03 榊を作って組みましょう(榊の作り方)

榊を模したプリザーブドリーフ素材を作ります。
全体のバランスを確認しながら、本体と左右対称になる相手と合わせながらバランスを調整していきましょう。
リーフのワイヤリング・ヘアピンメソッドもしっかりと!

榊は、ガーランドのように長くつないでから、本体の大きさに合わせていくと失敗しにくいですよ。リーフはヘアピンメソッドで留めると、向きが落ち着きます。作りながら、もう1基と並べて見比べてみてくださいね。
STEP04 組み合わせて完成です

本体部分と榊を模したパーツを組み合わせて、ステム(茎)の処理をします。
ステム(茎)は折り曲げて花器に納めます。

ステム(茎)は、花器に合わせて曲げて収めましょう。最後にもう一度2基を並べて、左右が対になっているか、少し離れて眺めてみてくださいね。ここまでできたら完成です。お疲れさまでした。
手の動きを動画でじっくり見たい方は、このあとの動画からどうぞ。花材のメーカーごとの違いや、壊れやすい花材の扱い方もまとめています。
動画で見る|プリザーブドフラワーの対(一対)の仏花の作り方
対のプリザーブドフラワー仏花の作り方|花材説明&準備編
プリザーブドフラワーのメーカー別のデンファレ、マム(菊)の特徴を比較して紹介しています。

デンファレとマムは、日本で流通しているプリザーブドフラワーのブランドでは「フロールエバー社」と「大地農園」が主流です。
それぞれのメーカーで、色合いだけでなく、お花の硬さや花びらの特徴が異なります。
| 大地農園 | フロールエバー社 | |
|---|---|---|
| デンファレの花びら | 丸みがある | しゅっとしている |
| マム(菊) | ― | 繊細で上品な丸み。花びらが取れやすい |
かんたん!プリザーブドマムの修復方法
プリザーブドフラワーのマムは繊細にできています。
特にフロールエバー社のマムは取り扱いに注意が必要!
花びらが取れやすく、崩れやすい一面があります。
一方で繊細なフォルムと上品な丸みはフロールエバー社のマムならでは。
仏花には大きさも相性が良いため、フロールエバー社のプリザーブドフラワーマムは使いたくなるところです。
そのため、リペア(修復)の方法を知っておくことでより安心して、資材候補に入れることができるのではないでしょうか?
フローラルアドヒーシブを用いることで簡単に修復できます!
ぜひ試してみてくださいね。
壊れやすいから要注意!プリザーブドマムの箱からの取り出し方
意外と忘れがちなのが「繊細なプリザーブドフラワー花材を箱から取り出す」基本です。
ローズやカーネーションは大きく壊れることが少ない花材なので、プリザーブドフラワーそのものを持って取り出しているという方もいらっしゃるかもしれません。
一方で、次の花材は取り出すときに注意が必要です。
取り出すときに気をつけたい花材
- マム(菊)
- デンファレ
- ダリア
花びらやガクが取れやすく、細かい花びらがたくさんついているお花です。花そのものではなく、保護紙を持って取り出すのが大切です。

壊れやすいプリザーブドフラワー花材は、アレンジするのもどきどきしますよね。
そんなときは、超ハードヘアスプレー(無香料)がおすすめです。ワイヤリングをしたあとに、花材を壊さないように気をつけながらシュッと吹きかけて硬化させると、壊れにくくなります。
対のプリザーブドフラワー仏花の作り方|組み立て&榊(さかき)編
プリザーブドフラワー仏花の基本的な組み方と榊を模した花材の作り方を解説しています。

意外と知られていないかも!?なドライフラワーのハスの実のワイヤリング方法も解説しています。
ハスの実の豆知識
ハスの実は「花托(かたく)」と呼ばれる部分が変化したものです。ハスの花の中心にあった花托は、花びらが散ると「果托(かたく)」に変わります。成熟して褐色になった果托は、ドライフラワーとしても人気があります。
仏花は1基である場合もありますが、ご注文を受け始めた・・・という方の中には「2基セット」とご依頼いただく方も多いのではないでしょうか?
生徒さんからもご相談いただくことが多い「2基セット」のプリザーブドフラワーの仏花の組み方を説明しています。
左右対称に組んでいくためには、並べて都度確認しながら、調整を行うことが大切です。
また、プリザーブドフラワーのマム(菊)やデンファレはそのままだと、花顔が下を向いてしまったり、ワイヤーにぴったりくっついてしまって窮屈になってしまいやすいです。
そのために、取り付ける際にはL字にワイヤーを曲げることを意識するようにしましょう。

そして、組んだメインの部分の後ろにあてるのが「榊(さかき)」もしくは「樒(しきみ)」と呼ばれる葉です。
残念ながら、プリザーブド素材では榊も樒もなかなか見かけません。それでも、プリザーブドフラワーで全部そろえたい…!そんなときは、プリザーブド加工されたリーフを使って、榊や樒を模して作ってみましょう。
ガーランドのように組んで、本体の大きさに合わせて組み立てると作ることができますよ。
仏花についてよくある質問
Q. 仏花の本数は何本がいいですか?
3本・5本・7本など、奇数でまとめるのが一般的です。一対で作るときは、左右で同じ本数・同じ配置にそろえます。
Q. 仏花の色に決まりはありますか?
白・黄・紫を基本に、赤やピンクを加えた3〜5色が多いです。四十九日までは白を中心に落ち着いた色を選び、それ以降は故人の好きだった色を取り入れることもあります。
Q. 榊と樒は、どう違いますか?
榊は主に神棚や神事に、樒は主に仏壇や仏事に使います。樒は独特の強い香りがあり、葉が1か所から何枚も出ます。榊はほぼ無臭で、葉が1枚ずつ左右対称に付きます。
Q. プリザーブドフラワーの仏花は、失礼になりませんか?
水替えの手間がなく、長くきれいに飾れることから、プリザーブドフラワーの仏花を選ぶ方は増えています。ただ、生花を大切にされるご家庭や宗派もあるので、贈りものにするときは、ご家族の考えを確かめておくと安心です。
Q. プリザーブドフラワーの仏花は、どのくらいもちますか?
湿気と直射日光を避ければ、数年きれいに飾れます。お仏壇の中でも、湿気がこもりやすい場所は避けてください。
Q. 自分で作るのが難しいときは?
フェアリールでは、プリザーブドフラワーの仏花をオーダーでお作りしています。松本のアトリエでは、仏花を作るレッスンも行っています。
プリザーブドフラワーの仏花は、オーダーでお作りすることもできます。一対・片側・ドーム型など、飾る場所に合わせてご提案します。くわしくはお供えの花のページをご覧ください。
フェアリールのご案内
- プリザーブドフラワーが何年もつのか、長くきれいに飾るコツはプリザーブドフラワーについてでご紹介しています。
- 贈りもののご相談はオーダーギフトのページからお気軽にどうぞ。
- ご自分で作ってみたい方はオーダーレッスンのページへ。
- まずはご自宅で作るのを楽しんでみたい方は、YouTubeの動画レッスンからどうぞ。
